三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人/倉阪鬼一郎

突然ですが、バカミスって言葉、ご存知でしょうか。

Wikiによると、
「バカミスとは、日本国内における推理小説の分類の一つで、「おバカなミステリー」、もしくは「バカバカしいミステリー」の略語である。ただし、この「バカな」は(この言葉の定義については諸説あるが、一般的に)小説作品を誹謗中傷するような意味合いの、「馬鹿な」ではなく、「そんなバカな!!」のような、感嘆、賛嘆などの意味を込めたものなどと解釈される。」
と説明されています。

私はミステリー好きで読書と言えばミステリー系が大きな割合を占めていて、このジャンルにあたる(であろうと思われる)ものもたびたび読みます。

で、掲題の本。
初めてのアマゾンのアフィですが、カバー画像の引用に楽なのでご容赦を。


この本、バカミスの金字塔的作品であります。

アマゾンのカスタマーレビューをざっと見ただけでも、

・バカ・ミステリの至宝。その数において、ギネス級の伏線が張り巡らされ、しかも、推理を組み立てるまでもなく、そのまま「答え」が示されているにもかかわらず、ほとんどの読者には、解決編までその意味が判らないでしょう。
・病的なまでのこだわりが素晴しい結実を見せた怪作。予想を遙か凌駕して狂気の片鱗まで感じさせて貰えた怪作でした。
・大筋のトリックの方は本を壁に投げつけたくなるレベルのものかもしれない(笑)真相を知った上で読んでみると登場人物の台詞ややりとりが噴飯ものである(笑)

と数々の賛辞(?)が贈られています。

基本は叙述トリックものですが、それ以外に本文中にもあるギミックが(それも複数)施されていて、途方もない労力をかけて「開いた口が塞がらない」仕掛けに拘った作者に感服です。
さらにその伏線(とミスディレクション)たるや、ブックカバーの作者の言葉や著者近影にまで張り巡らされていて、ここまでくると「偏執的」「病的」という形容詞しか思い浮かびません。

映像化不能どころか、文庫化さえ不能。

これは間違いなく「歴史に残る」バカミス。

詳細は種明かしになっていくので書きませんが、ネタバレでよければこちらのサイトで小説の構造も含めて解説されています。

その内容ゆえ、同じミステリー好きでも、東野圭吾とか内田康夫が好きです♪と言う方には全くおすすめできません。

ミステリーが好きというのが前提で、その上で自分はユーモアを解するほうだ、度量の広さには自信がある、という方はぜひお読みください。文字通りひっくり返るような仕掛けが待ってますよ。


以上は前振り。

この作者の倉阪鬼一郎さん、趣味はマラソンです。
しかも月に2本フルを走ったりと、かなりのもの!

オフィシャルブログをたまに拝見していますが、執筆活動や日常のことに加えてジョグやトレーニングの事、フォーム改造や参加したレースの話しなどが、簡潔ながらも文章のプロ特有の流麗な文体で記述されていてとても楽しめます。同じ走る人間として共感できるところも多々あるし、親近感も湧きます。「月に(マラソンの)遠征が二度になってしまうので平謝り」などの記述ははまるで私のことかと。。

ブログによると、私も参加する来週末の勝田マラソンには着ぐるみで走る予定らしく(笑)、お見かけしたら写真を一緒に撮ってもらいたいです(^^)

「三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人」のブックカバーにある著者近影は、三浦国際市民マラソンで走ってる倉阪さんの写真です。(そしてこれもミスディレクションの一つ)
この本が出た時、ちょうど走り始めたばかりの私にはこの著者近影がとても印象的でした。


しかし、ランナーとこのような趣向の本ってイメージ的に全く結びつきません。
そのあたりがまた私の琴線にふれるわけですが(^_^;)


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プロフィール

くまごろう

Author:くまごろう
40代中盤男、2009年7月より走り始めました。東京都在住。近くの運河沿いをゆるゆる走ってます。
飲み食いも大好き。走ったこと、食べ歩き、たまには仕事のことなども綴っていきたいです。
(自己ベスト)
ハーフ1時間19分52秒(12/12/30 ベジタブルマラソンin熊谷)
フル2時間45分50秒(15/1/25 勝田)
100km 7時間57分12秒(16/6/26 サロマ)

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